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ヤマハの特徴

ヤマハ

ミーハーから信頼へ

ヤマハは以前、「ミーハーのヤマハ」といわれベテランたちからは軽くみられてきました。
カタログスペックだけは高く、デザインも凝った作りなので、初心者や女性が好みました。
しかしそのスペックの割りに、速くはなく、RDやRZといった特定のマシンを除いてはマニアには好まれませんでした。

ヤマハのエンジンはスムーズな立ち上がりをみせましたが、それにトルクがついてくることはなく、「音だけ」「格好だけ」というイメージが強く、コーナーリング性能が優秀だっただけに、初心者や女性が好むマシンとされてきました。
ですが最近は上記のようなイメージはほとんどありません。
優等生たるホンダが、トップの座から勝手に落ちてきたのです。

ヤマハの物作りは、大きく変化はしていません。
デザインは凝っており、コーナーリング性能も高いままに、エンジンも時代に合わせ進化を続けてきました。
ホンダが落ちたとはいっても、性能が落ちたのではありません。

性能は維持しているのですが、海外生産にシフトしていったため、部品供給や信頼性に問題がでてきたのです。
ヤマハはただ今まで通りに成長したのに対し、先の事情により成長が遅くなったため、信頼度が逆転してしまったのです。

時代に乗ったヤマハ

ヤマハの成長に大きく貢献したのは、時代の変化が挙げられます。
音だけの4ストロークと違い、RZ以降2ストロークのヤマハといわれるほどに人気と実力を集めていました。
しかし省エネや排ガスなどで2ストロークは消滅し、4ストロークも転換を迎えます。
キャブレターからインジェクションの時代になるのですが、これがヤマハに良い影響を与えます。

インジェクション制御は、滑らかなトルク特性だけではなくトルクアップに繋がりました。
回転にトルクがついてくるようになったのです。
その結果市販車は、エンジンのホンダとの差がなくなり、信頼度が上がっているヤマハが優位になってきました。

コーナーリングに強いヤマハですが、それはあくまで乗り方によります。
バイクの基本操作通りに操れば問題ありませんが、クルーザーやオフローダーはともかくオンロードのスポーツモデルは、ハンドルに体重をかけ過ぎたり、ハンドルに力を入れた曲がり方を行うと、ハンドルが切れ込むことがあります。

腕におぼえあり

オンやオフ、スクーターにも強く、扱い易いモデルが多いヤマハですが、初心者にはお勧めできないモデルが二つあります。
それはYZF-R6とV-MAXです。

他メーカーと違い、R6は国内向け販売は行っていません。
そのため国内にあるバイクはすべて輸入車ということになります。

車体的には扱い易いサイズなのですが、1000ccであるR1に比べトルクがありません。
そのため回転を上げなくてはいけませんが、馬力は120PSをゆうに超えます。
電子制御が入っていますが、乗りこなすにはR1以上に腕が必要なバイクです。

またV-MAXはトルクの塊ともいえるドラッグマシンで、アクセルの開け方を間違えるととんでもない加速をみせます。
加速を楽しみたいかたはともかく、ラフなアクセル操作が厳禁なバイクなのです。