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バイクでも居眠り運転に要注意

長時間の走行で眠くなる理由とは?

ライダーの中には、ツーリングに出かけることが趣味という人が多くいます。
その中には、ツーリングは楽しいけれど、長時間のバイク走行をしていると眠気に襲われてしまうという悩みを抱えている人が少なくありません。
神経を研ぎ澄まして運転しているつもりなのに、なぜ長時間のバイク走行で眠くなってしまうのでしょうか?

眠くなる理由には、いくつかの説があります。
1つ目の理由は、バイク走行では自動車を運転するよりもはるかに高いレベルの全神経集中状態が必要となり、その状態を長時間維持し続けていると普段の意識レベルとは異なるレベルに到達し、それが眠気を引き起こすと考える説です。
その状態を表現する言葉として「宇宙と一体化する」とか「悟りの境地になる」と言ったものがありますが、どれも全神経を集中した状態をずっと維持することによって起こる現象を表現する言葉として、分かりやすい表現方法です。

2つ目の理由は、まっすぐな高速道路を同じスピードで走行し続けることによって、眠くなりやすい環境が作り出されてしまうというものです。
確かにカーブの多い道路を走行する場合よりも、まっすぐで景色も大きく変わらない道路を走行している時の方が眠くなりやすい傾向があります。

3つ目の理由は、眼精疲労です。
長時間のツーリングに出かけるライダーは、フルフェイスのヘルメットをかぶっていても目はしっかり開けた状態を維持しなければいけません。
これは自動車の長時間運転をするドライバーにも共通していることなのですが、目を開けた状態を維持することによって眼精疲労が蓄積され、目を開けている状態が苦痛になってしまうことがあります。
これも、眠くなる理由の一つとなってしまいます。

4つ目の理由は、体力の消耗です。
バイクを運転しているだけでも、体は風圧を受け続けるため、疲労します。
体力がない人にとっては、ロングツーリングは体の疲れを大きく感じることでしょう。

バイク走行では適度な休憩が必要

どのような理由でも、バイク走行中に眠くなることは安全の面ではとても危険です。
そうした眠くなる現象を防ぐためには、ツーリング中にはこまめに休憩をとるという対策方法が有効です。
こまめに休憩をとる際には、トイレに行ったりパーキング内を歩いたりして、気分転換を図りましょう。
常に同じ距離を見続けていた眼を休めたり保湿して、眼精疲労を回復することもおすすめです。

また長時間のツーリング走行では、体が疲れることも忘れてはいけません。
もしも体の疲労が心配な人は、体を横にして休むなど工夫しましょう。
パーキングやサービスエリアの中で体を休められる場所がなければ、高速道路を降りて休憩するといった方法も検討するのが賢明です。