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寒い時期に走る場合の注意点

手袋

路面凍結に注意する

冬、バイクを運転する際にヒヤッとさせられるのは「凍結した路面」です。
路面凍結は特に、トンネルの出入り口や山間部の日陰、橋の上で起こりやすくなります。

凍結の原因は雪や雨に限りません。空気中に含まれる水分も関係しています。
雨上がりの晴れた翌朝は気温が冷えこみ、放射冷却が起こりやすいので注意しなければなりません。

路面が凍結する温度はマイナス3℃と言われますが、風によって冷たくなりやすいエリアは0℃であっても路面凍結が起こります。
凍結防止で路面にまかれる防止剤には塩化カルシウムが含まれているため、車体に付着すると腐食の原因となります。念のため、路面凍結した道を通った際は早めに洗車するのが得策です。

路面凍結の恐れのある場所は大抵決まっているので、自分が走るルートでそのような場所があれば、あらかじめ覚えておくと安心です。スピードは出さず安全に走行しましょう。

暖機運転のやり方

暖機運転とは、エンジンにオイルを循環させ、スムーズに動かすための方法です。
ニュートラルに入れた状態でエンジンを始動させ、低回転(約1000~1500回転)でアイドリングを1~3分間ほど続けると、エンジンが内部から暖まります。

ただし、インジェクション機能が搭載されたバイクは、電子制御により気温に応じて安定したアイドリングを行うので、暖機運転は必要ありません。
一方、キャブレター採用車によっては暖気運転が必要なモデルもあるため、始動方法に従って暖機運転を行いましょう。

インジェクション採用車は、自動(オートチョーク)で高められたアイドリング回転数の騒音に注意すべきです。
キャブレター採用車は、チョークレバーの操作においてエンジン回転数を低めに調整することも可能ですが、インジェクション車と同様、排気音には気を遣いましょう。

また、ツーリング先で休憩している間に、温まっていたタイヤの表面が冷やされます。
そのような状態で走り出すと、タイヤがグリップを失いスリップする場合があるのでくれぐれも注意してください。

体が冷え切る前に休憩を取る

バイクに長時間乗らないよう、体が冷え切る前に休憩を取るのも大切です。
寒い中バイクで走ると、目的地に早く着くために、休憩回数が少ない・体が冷え切った後で休憩を取る場合があります。

体が冷え切ると短時間では体が温まりにくくなるので、冬のドライブを楽しむ場合は、休憩ポイントを事前に把握してから運転しましょう。