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キムコの特徴
キムコの誕生と台湾でトップ
1964年に台湾の南部にある港湾都市の高雄市で光陽工業として創立しました。
当時第二次世界大戦後で戦争後の混乱が落ち着き、工業立国を築き上げようと台湾が国を挙げて取り組んでいる所でした。
その中でキムコは台湾一のトップのオートバイメーカーとして現在も活躍しています。
そこまで成長することができた背景にはどのような歴史があるのでしょうか。
創立直後に日本の本田技研工業と技術協力提供を締結しました。
これによって本田技研の製品を台湾で製造して販売することになりました。
実際に本田技研の創立者である、本田宗一郎が台湾に足を運んだ時の写真が今でも残されています。
優れた品質で光陽もしくは光陽ホンダともいわれ親しまれると同時に台湾全土に広がっていきました。
250cc以下の小型の排気量のスクーターが主に中心となって発売されていますが、それ以外にも農業やレジャーに活躍するATVやUTV、電動アシスト自転車、シニアカーなどあらゆる製品のラインナップがあり、多くの需要に対応することができます。
特に台湾は人口に対して二輪自動車の普及率が65%と高い水準になっています。
そのため需要が高い中で、新車の売り上げ台数も全体の40%を占め、16年連続で第1位を獲得することができています。
製品の耐久性や修理などのアフターサービスなどにも積極的だからこそ台湾トップのバイクメーカーとして支持されています。
海外進出と販売売り上げ
国内の生産が安定し、高い技術を身につけることで、新たな市場として海外進出も視野に入れるようになりました。
国内だけでなく海外にもシェアを広めたいという思いから、1992年には社名の頭文字を一つずつ取り、KYMCOというブランド名を立ち上げました。
世界に向けて発信したKYMCOは今97以上の国で販売されるほどに成長しました。
それぞれの国のニーズに合ったものを提供するために、ベトナムや中国では自社工場を持ち製造を行っています。
そして南米や東南アジアでは技術提供も行っています。
ヨーロッパにおいては、ドイツやスペインなどでは販売数が一番となっています。
海外でも認められるようになったブランドだといえます。
日本での販売と海外へのエンジン提供
日本でもKYMCOのブランドは2001年から2015年まで日本の輸入商社を通じて販売してきました。
さらなるサービスの向上と安定した提供の為に、2015年からKYMCOが100%出資してキムコジャパン株式会社を設立しました。
より身近に商品の提供ができ、東京湾に自社パーツセンターを設け純正の部品をすぐに提供できるように確保されています。
そのほかにも日本の川崎重工と一緒にエンジン製造を行う工場を中国に作りました。
それだけでなく、BMWの電気自動車i3の発電用エンジンとスクーターのエンジンもKYMCOが受託生産をしています。
これからもグローバルな活動が進み世界中の支持を集めることになるでしょう。