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MV アグスタの特徴
MV アグスタはイタリアの復活劇・創業期
MV アグスタは1907年創業、航空機製造のパイオニアとして、軍需産業の発展に貢献しました。
戦後になって戦時中の活躍があだとなり、飛行機製造を禁止されてしまいます。
そこで先代が目を留めたのが、モーターサイクル製造です。
新規にモーターサイクルメーカーとして1945年にMV アグスタを設立しました。
最初に作り上げたのがMV98です。
イメージ的にバイクというより、今でいう電動自転車に近い外見になります。
98ccの 2ストローク3ポートタイミングシステムで、2速トランスミッションおよび湿式クラッチ搭載タイプでした。
以降毎年新モデルを意欲的に発表し続けるのとあわせて、耐久レースにも参戦し好成績を記録し続けます。
50年代にはモーターサイクルの筆頭としてすでに注目の存在になっていました。
53年~黄金期
53年についに生産台数20,000台を達成します。
海外進出をはかりスペインに支店を出しました。
自社オリジナルのSOHCエンジンが、MV アグスタの代表作です。
54年発表の175 CSSはフェールタンクが独特な形をしています。
おしゃれで高性能なMV アグスタの人気モデルの1つです。
70年代に入る直前まで、次々話題作を発表続け、研究開発を進める一方で顧客満足度も高い、人気企業へと成長していきます。
この時代がMV アグスタの黄金期です。
70年代~氷河期時代の到来
70年代に突入してMV アグスタの勢いに陰りが見え始めました。
経済立て直しのためにMV アグスタの十八番だったレース活動の縮小と生産モデルを限定する形で方向転換をします。
レースの世界ではヤマハとスズキの日本企業が台頭してきて、MV アグスタを脅かすようになりました。
1977年についにレース活動に終止符をうちます。
ようやく公的資金の援助を受けられる事になりましたが、融資の条件はモーターサイクル業界からの撤退という厳しいものでした。
新世代ツインカム16バルブエンジンは幻のエンジンとなりました。
1980年に実質的な倒産をします。
90年代~歴史的復活劇
カステリオーニグループによる買収にて、MV アグスタが買収されて復活します。
完全復帰を果たすために、新たなオリジナル技術開発をおしすすめて、F4を完成させました。
F4がMV アグスタの新たな代表作です。
F4の特徴
深紅と銀の2色をほどこした美しいボディと、4本マフラーを装備した、まったく新しいモデルです。
ドライカービン仕様のフェアリング類など最新型マテリアルを装備しています。
世界各国のセレブたちが次次とF4を買い求めていきました。
さらに2000年には姉妹商品であるF4sも発表されています。